· 

コロナ禍での旅

コロナ禍での旅

ここのところ、東京は500人を超える数の感染者が発表されている。(11月後半)

1ヶ月も前から予約を入れた1泊の旅があったので、どうしたものかと悩みつつテレビのニュースに注目していた。今回「Go Toトラベル休止」の対象は大阪と札幌だという、東京は検討中とか。

今回行かないと、いつ旅なんて出来るかわからないから、注意しながら行ってこようと決めた。

観光地の電車の中、このような時期さすがに乗客は少なく4人席に私達夫婦が2人で座れた。ところが通路を挟んで向かいの4人席にアジア人風女の2人組が座っていて、パンと飲み物をほおばりながら外国語で楽しそうに話している。旅で気持ちが緩んでいるのはわかるが、もう少し小さい声で話してくれないかな~と気になった。たまたまその女の人と目が合ったので私はマスクの上からではあったが、指で「シー」の合図をした。

すると女性はニッコリ笑いながらすみませんというようにうなずいて小声になった。

電車を降りるときはその人にお辞儀して感謝して降りた。

 

その次の日、ホテルでの朝食は、大変蜜で、運の悪いことに隣のテーブルは大学生らしき男性4人組、大声でワイワイ盛り上がっている。普通なら微笑ましい風景で年配の私は若い人の近くは自分も若返って楽しいわと感じるのだが、コロナ禍は違う。

私はついに話しかけた。「どちらからいらっしゃったの?」返答は「東京○○区からです。」と楽しそうに答えてくれた。そこで私は「今東京都知事は食事の時もマスク着用なんて言い出したの知っているでしょ?お話はお部屋でされたらいいですよ。」返答は「はい」シーン暫くして「チ つまんない。」とひとりの子が捨てゼリフ。

主人が先に食事が終わったのを見て、私は先にお部屋に戻るよう勧めたが、主人は私と一緒で良いという。後で聞いたらあの若者たちに私が待ち伏せされて仕返しされるかもしれないと心配だったからだそうだ。

若者よ!「チ つまんない。」とは私も言いたい言葉だよ。