12月23日「愛でいけるやん」というドキュメンタリー映画を多摩市の公民館で偶然、観てきた。
ごく普通の運送会社だったが、社員の交通事故で死者を出してしまったことをきっかけに大きな転機を迎えることになったという。株式会社宮田運輸の宮田社長さんのお話しだ。
交通事故はゼロには出来ないが、運転手の心に「ゆとり」「優しい気持ち」がなければ事故は無くならないという思いに至った。という。
そしてあるとき、1人の運転手が自分の子どもの絵をダッシュボードに飾っているのが目に留まり、子供が一生懸命描いたものは真っすぐに心に届く。そう気づいたそうだ。それから
「事故無く無事に帰ってきてほしい、、、」という思いを子供たちに絵にしてもらってその絵をラッピングして車に貼って走る。というアイデアを思いついたという。
それが「子供ミュージアムトラック」運動の始まりだ。
その結果、運転手はその絵を貼って走ると、帰りを待つ家族子供が思い出されて、丁寧な運転になるという。また、すれ違った他の車からは、笑顔が貰えたという。
宮田社長さんは「子供ミュージアムトラック」に賛同する団体・個人を広める活動をされていた。現在、日本ばかりではなく、韓国・中国からも招待されて講演をされているという。
配布されたチラシに、以下のキャッチフレーズ
「生産性を捨てたら急成長!
奇跡の運送会社
宮田運輸の“へんな仕組み”」
宮田社長さんは、人間には誰しも良心があることを信念として、実際に行動されていた。
刑務所を出た方も受け入れているという。
2度も交通事故を起こし1台トラックを廃車にしてしまった若い社員に、現場に駆け付けた社長は「生きていて良かった。」と声を掛けたという。そしてこの社員は「もう新しいトラックは運転させてもらえないだろう」と思っていたのに新車を与えられたという。
今まで役員のみでやってきた会社の会議も全社員が参加しているという。
未来会議とか企画して、例えば小さな修養論: 「致知」の言葉という本の抜粋などをテーマに皆で感想を語り合うとか、社員同士で3つの良い点を出し合い褒め合うなどするそうだ。
最初参加しなかった社員もだんだん参加するようになって今では大盛り上がりだそう。
入社試験は無し、3人募集に300人ほど応募者がいたが、先着順3人を採用したそうだ。
とことん社員を信じるきる社長、「愛でいけるやん」まさにこの言葉を地で行っている社長さんだ。
理想論って片づけられそうな生き方であるが、誰しも心から願ってる生き方である事に間違いない。映画の後に宮田社長さんの講話があり私は純粋な気持ちになれて、本当に幸せな1日だった。
今年も終わりとなった。1年間多くのご近所の皆様・発明仲間・お友達に囲まれ、守られて無事1年を過ごすことができた。皆様に感謝。
新年は皆様に幸多かれと祈る。そして戦争が終わり世界に平和がきますようにと祈る。
来年もよろしくお願い申し上げます。